タイトル買いしてレビューするブログ

某私立大学文系博士課程在籍の本好き。投資ブログとして始めたまま、レビューブログになりました。


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小説

『屍人荘の殺人』今村昌弘、感想レビュー

ミステリー好きとして、「このミステリーがすごい!」大賞は外せません。 ミステリーと聞くと、サスペンスとどう違うのかという話がありますが、 ミステリーは読者も犯人が分からない物語展開で、主人公と一緒に犯人を捜していくもの 一方、サスペンスは読者…

『悪果』黒川博行、感想レビュー

私は関西弁を話しますが、文章を書くときは基本的に使いません。 文で関西弁を見ると、キャラクターの味が出ますが、だいたい関西弁を話すキャラクターはお金に汚い、ちょっと抜けている、食いしん坊、などそんなに良いキャラクターとして描かれませんね。 …

『ビブリア古書堂の事件手帖』三上延、感想レビュー

一昔前の文学作品をしっかりと読んだ記憶がありません。おそらく学校の国語の授業で扱っただけで読んだ気になって、実際に本で読んだことはないのかもしれません。 夏目漱石や宮沢賢治などが良い例で、実際に図書館で見かけると「こんなに長い話だったんだ」…

『暗幕のゲルニカ』原田マハ、感想レビュー

通っていた高校に大きなゲルニカのレプリカが飾られていました。 当時は特に気に留めていませんでしたが、今日ご紹介する本を書店で見つけたときにふと記憶が甦りました。 タイトル:暗幕のゲルニカ 著者:原田マハ 出典:Amazon ニューヨーク、国連本部。イ…

『旅屋おかえり』原田マハ、感想レビュー

旅行と言えば食べ物ですが、最近は旅先で車をレンタルして遠距離運転することが楽しくなってきました。 しかし、様々な理由から旅行に行けない人も大勢います。そうした人の代わりに旅行に出て、見てきたもの感じたことを伝える。それが、旅屋と言う職業らし…

『熱源』川越 宗一、感想レビュー

タイトル買いしている本が多い中、今日は知人からの紹介で読んだ本です。 普段から私は「おすすめの本を教えて」と聞きます。 その人のことを「この人はすごい」と思ったときに聞きます。 自分が好きなジャンル以外で面白い本を探すときに便利な言葉です。 …

『身分帳』佐木隆三、感想レビュー

罪を犯した人間が、出所後に新しい人生を歩もうとします。 再犯しないように静かに暮らそうとしますが、自身の性格からそううまくはいかない。 犯罪はもちろん悪いことです。 罪を償った人の生きる世界を描いた作品。何とも言えない気持ちになりました。 本…

『祝祭と予感』恩田陸、感想レビュー

漫画やアニメで登場キャラクターの回想編というのが苦手です。 現在が既に決まっているので、過去にどんなことがあろうと「でも、現代だとこうなっているからな」となってしまうからです。 そのキャラクターをさらに際立たたせるためなんだと思いますが、現…

『蜜蜂と遠雷』恩田陸、感想レビュー

聞き手が見えていないものを言葉だけで聞き手に伝えると言うのは難しいです。 特に小説における音楽など。 漫画で音楽系のものを読んでいると特にそう感じます。 例えば、BECKやBLUE GIANTと言った「天才的な」音楽の才能を持つキャラクターを中心に据えた漫…

おすすめ小説まとめ5選

本日は、買ってよかったと思える作品レビューをまとめます。 タイトル買いと言いながら、Amazonのお勧めに表示される本から選んで購入しているので、好きな作家が中心になっているかもしれませんが、たまにはあらすじも何も知らないまま読んでみるのも良いか…

『ユージニア』恩田陸、感想レビュー

前回の『ドミノ』がすごく良くて、作者買いをしました。 タイトル買いをするには難しい『ユージニア』という書籍を今回はレビューしたいと思います。 toshitoshitoshichang.com 出典:Amazon 概要: あの夏、白い百日紅の記憶。死の使いは、静かに街を滅ぼし…

『ドミノ』恩田陸、感想レビュー

ドミノと聞くと「バタバタと物事が連続して起こっていく」と言うようなストーリーを連想します。何か小さなきっかけで物事が連鎖し、大きな結果に繋がると言うとバタフライエフェクトみたいですね。 さて、今日は『ドミノ』という書籍をレビューしたいと思い…

『リケジョ!』感想、レビュー

自分自身が完全文系ということもあり、タイトル買いした本を読み終わりました。 買ってから分かりましたが、ミステリーでした。 タイトル:リケジョ! 著者:伊与原 新 出典:Amazon 概要: 貧乏大学院生で人見知りの律は、不本意ながら成金令嬢・理緒の家庭…

Kindle Unlimitedの良さを語る

Kindle Unlimitedと言う言葉をAmazonで買い物しているとよく見かけると思います。 特に読書好きの方は書籍を検索した際に出てくるこのワード。 本日は、このKindle Unlimitedの魅力を個人的な感想から語りたいと思います。 こんなバナーをよく見かけると思い…

【ネタバレなしレビュー】『ロマンス小説の七日間』三浦しをん

劇中劇や作中作と言う言葉があります。演劇の中で行われる演劇のこと、後者は小説の中に登場する小説のことを指します。 作中に登場する作品が現実世界にあるものを利用することも多いですが、さらにオリジナルを作成する場合もあります。『はてしない物語』…

『純喫茶トルンカ』八木沢里志、感想・レビュー

コーヒー好きだけれどまだ喫茶店で読書をするまでに至ることができません。憧れます。さて、本日は喫茶店が舞台の小説のレビューをしていきたいと思います。 タイトル:純喫茶トルンカ 著者:八木沢里志 出典:Amazon 概要: 東京・谷中の路地裏にある小さな喫…

『ルパンの消息』横山秀夫、レビュー

タイトル:ルパンの消息 著者:横山秀夫 出典:Amazon ルパンの消息 (光文社文庫) 作者:横山 秀夫 光文社 Amazon 概要: 15年前、自殺とされた女性教師の墜落死は実は殺人――。警視庁に入った一本のタレ込みで事件が息を吹き返す。当時、期末テスト奪取を計画…

『星間商事株式会社社史編纂室』三浦しをん、レビュー

タイトル:星間商事株式会社社史編纂室 著者:三浦しをん 出典:Amazon 星間商事株式会社社史編纂室 (ちくま文庫) 作者:三浦 しをん 筑摩書房 Amazon 概要: 川田幸代29歳は社史編纂室勤務。姿が見えない幽霊部長、遅刻常習犯の本間課長、ダイナマイトボディの…

『星の王子さま』サンテグジュペリ、レビュー

タイトル:星の王子さま 著者:サンテグジュペリ 出典:Amazon 概要: 葉祥明のハートフルな絵とスピリチュアルな新訳(浅岡夢二:訳)で生まれ変わった「星の王子さま」。不朽の名作に新たな魂が吹き込まれました。 出典:Amazon 星の王子さま 作者:サン=テグジュ…

おすすめ本10選

読書レビュー記事が10冊に到達したところで、まとめ記事と言うものを書いてみたいと思います。「おすすめ本」とありますが、「自分が好きになれなかったが、探している人に届いてほしい」という観点のものもあります。 内容ももちろんですが、文体や書き方な…

『鹿の王4』上橋菜穂子、レビュー

ドラマや映画になる小説を先に見るか、読んでから見るかに分かれると思います。 私はドラマはあまり見ませんが、映画を見てから原作を読むと言うこともたまにあります。 映画を見てから面白いと思って、原作を読むパターンですね。 ちょっと違いますが、私が…

『ヒポクラテスの憂鬱』中山七里、レビュー

最近、徐々に評価損益が高くなってきました。一時、総合的なマイナスを見せていた国内株が徐々に上がり始めている様子で、もうしばらく放置が続きそうといった状況です。 さて、本日も読書レビューしていきたいと思います。 今回は『ヒポクラテス』シリーズ…

『鹿の王3』上橋菜穂子、レビュー

年間100冊レビューを目指して読んでいた2021年の記事を公開しているところですが、今回で8冊目になります。4月で8冊目だとペースが遅いですが、ちくちく書いていきます。 出典:Amazon 攫われたユナを追い、火馬の民の族長・オーファンのもとに辿り着いたヴ…

『鹿の王2』上橋 菜穂子、レビュー

出典:Amazon 謎の病で全滅した岩塩鉱を訪れた若き天才医術師ホッサル。遺体の状況から、二百五十年前に自らの故国を滅ぼした伝説の疫病“黒狼熱(ミッツァル)”であることに気づく。征服民には致命的なのに、先住民であるアカファの民は罹らぬ、この謎の病は、…

『ヒポクラテスの誓い』中山七里、レビュー

出典:Amazon 栂野真琴は浦和医大の研修医。単位不足のため、法医学教室に入ることになった。真琴を出迎えたのは法医学の権威・光崎藤次郎教授と「死体好き」な外国人准教授キャシー。傲岸不遜な光崎だが、解剖の腕と死因を突き止めることにかけては超一流。…

『ヒポクラテスの悔恨』中山七里、レビュー

出典:Amazon これから一人だけ誰かを殺す。自然死にしか見えないかたちで――。斯界の権威・光崎に宛てた犯行予告。悪意に潜む因縁とは!?斯界の権威・浦和医大法医学教室の光崎藤次郎教授がテレビ番組に出演した。日本の司法解剖の問題点を厳しく指摘し、「世…

『神去なあなあ夜話 神去なあなあシリーズ』三浦しをん、レビュー

ランキング参加中【公式】2023年開設ブログ ランキング参加中読書の会 株式の売買が頻繁に行う必要がなくなってきたので、隙間時間に小説レビューをしていきます。 記念すべき1冊目は三浦しをんさんの『神去なあなあ夜話 神去なあなあシリーズ』です。いきな…