本日は、買ってよかったと思える作品レビューをまとめます。
タイトル買いと言いながら、Amazonのお勧めに表示される本から選んで購入しているので、好きな作家が中心になっているかもしれませんが、たまにはあらすじも何も知らないまま読んでみるのも良いかもしれません。
ネタバレは一切ありません。
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1.『星間商事株式会社社史編纂室』三浦しをん
川田幸代29歳は社史編纂室勤務。姿が見えない幽霊部長、遅刻常習犯の本間課長、ダイナマイトボディの後輩みっこちゃん、「ヤリチン先輩」矢田がそのメンバー。ゆるゆるの職場でそれなりに働き、幸代は仲間と趣味(同人誌製作・販売)に没頭するはずだった。しかし、彼らは社の秘密に気づいてしまった。仕事が風雲急を告げる一方、友情も恋愛も五里霧中に。決断の時が迫る。
出典:Amazon
こちらの作品は、一人称視点でストーリー展開がされていく、いわゆるモノローグ形式です。主人公がコロコロ入れ替わる作品が苦手だと言う方にお勧めです。
モノローグと言えば日記のようなものも含まれますが、ただの日記から小説へと昇華させるテクニックとして他の登場人物の些細な動きから、小さい感情を読み取ったり、実際は1秒にも満たない行動を1分かけて読者に読ませたりして物語を展開させています。
この表現方法が上手です。現実世界でこんなに相手の感情を読み取りながら物事は進みませんが、非常に自然です。この表現方法に留意してぜひ、読んでいただきたいです。
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2.『ルパンの消息』横山秀夫
15年前、自殺とされた女性教師の墜落死は実は殺人――。警視庁に入った一本のタレ込みで事件が息を吹き返す。当時、期末テスト奪取を計画した高校生3人が校舎内に忍び込んでいた。捜査陣が二つの事件の結び付きを辿っていくと、戦後最大の謎である三億円事件までもが絡んでくるのだった。時効まで24時間、事件は解明できるのか!? 著者“幻の傑作”待望の電子化。
出典:Amazon
本作はゆっくり時間をかけて読めば展開から犯人が分かるように描かれており、矛盾の感じないストーリーで面白かったです。
ミステリーを犯人を考えながらじっくり読み進めていて、最後の最後でとんでもどんでん返しがあると一気に冷めてしまいます。
本作は、ストーリーを読み進めるうえで犯人が分かります。しかし、犯人が分かったうえで、+αの展開が待っており、最後まで楽しめる良い作品でした。
犯人をゆっくり考察したい、とんでもどんでん返しは好きじゃない、と言う方にお勧めです。
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3.『嫉妬のお作法』川村佳子
「嫉妬心」は、
私たち人間の心に「感情」があるかぎり、
物心がついたときから老年期まで、
一生付き合っていく感情です。喜怒哀楽につづく、
「第5の感情」ともいわれます。ただ、「嫉妬」というと、
どちらかといえば、
隠しておきたい、見て見ぬふりをしたい、
「やっかいな感情」という
ネガティブなイメージがつきまといがちです。でも、付き合い方次第で、
自己成長の原動力にもなるのが
この嫉妬心です。そんな嫉妬との
正しい付き合い方について、
女性人気カウンセラーが、
カウンセリング事例を交えながら
わかりやすく解説しています。嫉妬する人、される人。
人間関係に悩む人。
嫉妬のエネルギーを
仕事やプライベートに活かしたい人。いずれの方にも
お役に立つ内容、満載です!出典:Amazon
小説ではありません。
「自分は嫉妬しやすい人間だ」と認めている私にとっては読んでみて面白い本でした。同僚とか同級生が昇進したり、成功したりすることによく嫉妬する人には目を通してみてほしい本だと思い、このまとめに挙げました。
こうした自己啓発本は狭い範囲の人を対象にするよりも、最も人数の多い層を対象にした方が売れるんだろうなと、そんなことを考えてしまいました。
嫉妬と言う言葉を聞いて、ピンとくる方にはお勧めの本でした。
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4.『リケジョ!』伊与原 新
貧乏大学院生で人見知りの律は、不本意ながら成金令嬢・理緒の家庭教師をすることに。科学大好き小学生の理緒は彼女を「教授」と呼んで慕ってくる……無類に楽しい、理系乙女ミステリシリーズ誕生!!
出典:Amazon
前情報なし、タイトル衝動買いをしたこの作品でしたが、読後感想としては「買ってよかった」というものでした。
科学的にミステリーを解決していく話が4本入ったオムニバス形式のストーリー構成となっています。
こうした、何か専門性をもって事件を解決していく作品はその分野の知識が無ければないほど面白いように思います。
最終的には科学に関係ない話もあり、この話が私の琴線に触れました。
こればかりはぜひ読んで、ご自身で体験してみてくださいとしか言えません。
1点強いてあげるなら小学生が科学に詳しく、話の中心を担うのが少し非現実的だったかなと思います。そのあたりの非現実感に抵抗が無い方にはお勧めです。
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5.『ドミノ』恩田陸
一億円の契約書を待つ、締切直前のオフィス。オーディション中、下剤を盛られた子役の少女。推理力を競い合う大学生。別れを画策する青年実業家。待ち合わせ場所に行き着けない老人。老人の句会仲間の警察OBたち。真夏の東京駅、二七人と一匹の登場人物はそれぞれに、何かが起こる瞬間を待っていた。迫りくるタイムリミット、もつれ合う人々、見知らぬ者同士がすれ違うその一瞬、運命のドミノが次々と倒れてゆく! 抱腹絶倒、スピード感溢れるパニックコメディの大傑作!
出典:Amazon
まさに、タイトル通り、バタバタと物事が起きるスピード感に惚れる作品でした。
数ページに1度のペースで主人公が入れ替わります。
そのスピード感に最初はついていけず、読みにくい本だと思いながら読み進めていました。
しかし、気付けばそのバタバタと発生する展開に魅了され、主人公の入れ替わるスピード感に圧倒され、読むのを止めることができず最後まで読んでしまいました。
スピード感が好きな方にはぜひおすすめの作品です。
もう一度言います。1回で読み切らないとついていけなくなります。
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6.最後に
時間がある時に一気読みしたい本を挙げました。
と言うよりも、途中で止まりません。
また、タイトル買いを続けて面白いと思った作品がたまってきたらまとめたいと思います。
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