夏も後半戦に入りました。
暦の上では秋に入っていますが、これからは残暑と戦う後半戦です。
将来的に日本は四季じゃなく、二季になるというニュースが話題になっていましたが、今年は確かに春が短かったかもしれません。このままでは、秋が短くすぐ寒い冬が始まるのかもしれません。
最近、CMでもお化け屋敷やホラーのイベントを紹介するものがちらほら見られるようになりました。昔は心霊番組がよくやっていたんですが、最近はなくなりましたね。
お化けよりも怖いのは人間だった
というようなホラーの締めで使われる文言が現実味を帯びてきたからでしょうか。
今回は疾走感のあるホラーで話題となった小説を紹介します。
タイトル:リアル鬼ごっこ
著者:山田悠介
〈佐藤姓〉を皆殺しにせよ! 西暦3000年、国王は7日間にわたる大量虐殺を決行。佐藤翼は妹を救うため、死の競走路を疾走する。若い世代を熱狂させた大ベストセラーの〈改訂版〉。
出典:Amazon
評価:★★★★☆
レビュー:
普段は全くホラー小説やホラー映画に触れません。心霊番組は怖いもの見たさで観てしまいますが、わざわざ自らお金を払って怖い思いをしたくないという気持ちがあります。
しかし、本作は世間的に話題になり、ホラー小説がここまで世間に知られるというのはただ怖いだけじゃないんじゃないかと思って購入しました。
物語は西暦3000年の話で、人口が増えすぎてしまったため、人口削減のために佐藤という苗字を持つものを抹殺しようと国王が言い出したところから始まります。
ハンターから逃げろ、というような雰囲気ではありますが、捕まるとその場で射殺されます。
問答無用の無茶苦茶な設定なんですが、全員が真面目に動いているため徐々に恐怖が感じられてきます。そして、主人公はもちろん佐藤。
なぜ、こんな方法を国王は採ったのか。また、主人公の佐藤はこのリアル鬼ごっこから逃げ切ることはできるのか。
心霊ではなく、まさしく本当に怖いのは人間だった系のホラーが好きな方、ホラー作家山田悠介のデビュー作品に興味がある方におすすめです。
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