ドミノと聞くと「バタバタと物事が連続して起こっていく」と言うようなストーリーを連想します。何か小さなきっかけで物事が連鎖し、大きな結果に繋がると言うとバタフライエフェクトみたいですね。
さて、今日は『ドミノ』という書籍をレビューしたいと思います。
タイトル:ドミノ
著者:恩田陸
概要:
一億円の契約書を待つ、締切直前のオフィス。オーディション中、下剤を盛られた子役の少女。推理力を競い合う大学生。別れを画策する青年実業家。待ち合わせ場所に行き着けない老人。老人の句会仲間の警察OBたち。真夏の東京駅、二七人と一匹の登場人物はそれぞれに、何かが起こる瞬間を待っていた。迫りくるタイムリミット、もつれ合う人々、見知らぬ者同士がすれ違うその一瞬、運命のドミノが次々と倒れてゆく! 抱腹絶倒、スピード感溢れるパニックコメディの大傑作!
出典:Amazon
評価:★★★★★
レビュー:
まさにタイトル通り、ドミノのようなスピード感が心地よい作品でした。
数ページに1度のペースで主人公が入れ替わります。
そのスピード感に最初はついていけず、読みにくい本だと思いながら読み進めていました。
しかし、気付けばそのバタバタと発生する展開に魅了され、主人公の入れ替わるスピード感に圧倒され、読むのを止めることができず最後まで読んでしまいました。
1回で読み切らないとついていけなくなります。
主人公がコロコロ入れ替わると言えば、伊坂幸太郎を思い浮かべます。
伊坂幸太郎の作品は一人ひとりの話が落ち着いている印象を受けますが、この本は本当にスピード感があり、いちいち気にしている暇もないペースで主人公が入れ替わります。
同じことしか言っていない気がしますが、この本を読むとそういった感想に落ち着くと思います。恩田陸はほのぼのした作品が多いイメージでしたが、こうした作品に出会えてよかったと思います。
スピード感が好きな方にはぜひおすすめの作品です。
もう一度言います。1回で読み切らないとついていけなくなります。
ランキング参加中!ポチっとお願いします。