タイトル買いしてレビューするブログ

某私立大学文系博士課程在籍の本好き。投資ブログとして始めたまま、レビューブログになりました。


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『鹿の王4』上橋菜穂子、レビュー

ドラマや映画になる小説を先に見るか、読んでから見るかに分かれると思います。

私はドラマはあまり見ませんが、映画を見てから原作を読むと言うこともたまにあります。

映画を見てから面白いと思って、原作を読むパターンですね。

 

ちょっと違いますが、私が中学生だったころ、塾の先生が「理解力が無いなら先に映画を見てから読めばいい」と原版ハリーポッターを紹介していました。

 

想像力が培われるのは小説先派でしょうか。

さて、今日は長編アニメ映画化した『鹿の王』の第4巻をレビューしたいと思います。

 

出典:Amazon

ついに生き残った男――ヴァンと対面したホッサルは、人類を脅かす病のある秘密に気づく。一方、火馬の民のオーファンは故郷をとり戻すために最後の勝負をしかけていた。生命を巡る壮大な冒険小説、完結!

出典:Amazon

 

 

『鹿の王』シリーズのナンバリング作品としては最終巻となります。黒幕が分かる一番盛り上がる巻です。

 

シリーズが続くと尻すぼみになりがちですが、本作はしっかり盛り上がって最後にどんでん返しがありました。

 

世界観に関しては何度も言っていますが、やはり「世界を創作している」点が非常に感心します。

1から文化を作り上げて、それを小説にしている。下手をするとどこかに実際にある文化を一側面を表したドキュメンタリーを読んでいるように感じる部分もありました。

 

ただ、1点だけシリーズ4作品通して気になる点がありました。それは、セリフの中で改行と1字下げがあるところです。

 

長いセリフの時に、改行があり1字下げられているとその人の発言が終わって、地の文が始まったと勘違いして読み進めてしまいます。そのあと、会話口調で終わるので、「あれ?」と思って読み返すとまだセリフの途中だったと気づく、というのが何回もありました。

 

この点だけ、読みづらいと感じましたが、あとは児童書に分類されるだけあって表現がいずれも読みやすかったです。

 

ちょっとこの作家に興味を持ちました。他の方のレビューを見ていると世界観が好きというものが目立ちます。

 

NHKでドラマ化された『精霊の守り人』という作品を次は手に取ってみたいと思います。

 

『鹿の王』シリーズのレビューはこちら

 

 

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