漫画のドラマ化というのはよくあります。
能力バトルものなんかはドラマ化するのが難しいので、基本的にはアニメ化が多く、ドラマ化するものの多くは青年誌に連載されているヒューマンドラマかと思います。
最近ワンピースがドラマ化したとかで話題になりましたね。
漫画のドラマ化にあたって脚本に修正が加えられることがあります。
理由としては、時間の都合であったり、売り出し中の俳優を使いたかったり、テレビで放送するには残酷すぎる表現だったり、というのが考えられます。
もちろん、監督が「こっちの方が面白い」とアイデアを入れることもあるかも知れません。今日はそんな漫画とラストが違って話題になった漫画を紹介します。
タイトル:テセウスの船
著者:東元俊哉
1989年6月24日、北海道・音臼村の小学校で、児童含む21人が毒殺された。逮捕されたのは、村の警察官だった佐野文吾。28年後、佐野の息子・田村心は、死刑判決を受けてなお一貫して無罪を主張する父親に冤罪の可能性を感じ、独自に調査を始める。事件現場を訪れた心は、突如発生した濃霧に包まれ、気付くと1989年にタイムスリップしていた。時空を超えて「真実」と対峙する、本格クライムサスペンス、開幕。
出典:Amazon
評価:★★★★☆
レビュー:
本作はもう少しリアリティがあります。タイムリープできる以外はミステリードラマです。タイムリープがそもそも非現実的ですが…。
主人公の家族が起こした事件を主人公が過去に戻って真相を追うという物語です。
巧妙に真相が分からないように描かれています。
タイムリープものにありがちな、思った時間・場所に戻れないという制約があり、やきもきします。
しかし、劇画タッチでリアリティを生み出し、実際に日本であったような事件をテーマにしているので、ドラマを漫画化したような気持ちにもなります。
タイムリープというアクセントが無ければ、ただのドキュメンタリーかミステリーになってしまうと考えると確かにタイムリープは必要です。
結局ファンタジーじゃん、と読むのを敬遠していたミステリーファンの方におすすめです。
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