タイトル買いしてレビューするブログ

某私立大学文系博士課程在籍の本好き。投資ブログとして始めたまま、レビューブログになりました。


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小説のような漫画『それでも町は廻っている』、感想レビュー

今から新しい漫画を読み始めたいと思ったときの優先順位はどんなものでしょうか。

私は、総巻数が少ないこと、完結していること、口コミで評判が良いこと、などを優先して探します。

 

1話完結の漫画はどこから読んでも話に入れるので、隙間時間に適しています。例えば、『ワンピース』を途中から入るにはやはりそれなりの覚悟が必要になります。

 

そこで、最近読み始めてはまった、1話完結でどこから読み始めても楽しめる本を紹介したいと思います。

 

タイトル:それでも町は廻っている

著者:石黒正数

 

出典:Amazon

人情あふれる丸子商店に存在するメイド喫茶(カフェではない)「シーサイド」。ありふれた町のちょっとおかしなメイド喫茶を舞台に繰り広げられるドタバタ活劇!

出典:Amazon

 

評価:★★★★★

 

レビュー:

舞台は下町の商店街のとある喫茶店

 

町に暮らす女子高生の主人公は幼いころから商店街のみんなに可愛がられて育ち、特に仲の良かった喫茶店でアルバイトをするところから物語は始まります。

 

主人公はミステリー小説好きの探偵脳の持ち主で、どこか毎話ミステリーのような分に気を持っています。その一つ一つの構成、起承転結がしっかりしていて展開が読めない話なのに上手くまとまるんだろうなという安心感で読むことができます。

 

また、どこから読んでも入ることができる理由の一つに、時間軸が固定されていないことも挙げられます。とある話が高校2年生の話になったと思ったら、次の話は高校1年生だったり、高校3年生だったりと、主人公の3年間の高校生活の一部を抜粋して漫画にしたような構成です。

 

しかし、全巻を通して読むとミステリー小説のような伏線があちこちに張り巡らされており、「どうして?」と考えるのが楽しい漫画です。特に答え合わせのようなものもありません。いわゆる裏設定のようなもので、主軸に影響がないからでしょうか。

 

女子高生のドタバタ劇が好きな方、下町の商店街の雰囲気が好きな方、ミステリー小説が好きな方にお勧めです。

 

 

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