たびたび私の中で話題になるのが、「映画を先に見るか、小説を先に読むか」問題。
ハリーポッターは映画を先に見てから原作を読むようになったので、登場人物が頭の中で完成してしまい、なかなか自分で想像することができませんでした。
このことにショックを受けてからは、できる限り原作を先に見るようにしています。しかし、原作があることを知らずに映画を観て、これはぜひ原作を読みたいと感じる作品も多くあります。
今回は、その中から
友人から「おすすめの映画ない?」と聞かれたら間違いなく1番紹介している映画の原作を紹介します。
タイトル:カラスの親指
著者:道尾秀介
人生に敗れ、詐欺を生業として生きる中年二人組。ある日、彼らの生活に一人の少女が舞い込む。やがて同居人は増え、5人と1匹に。「他人同士」の奇妙な生活が始まったが、残酷な過去は彼らを離さない。各々の人生を懸け、彼らが企てた大計画とは? 息もつかせぬ驚愕の逆転劇、そして感動の結末。道尾秀介の真骨頂がここに! 最初の直木賞ノミネート作品、第62回日本推理作家協会賞受賞作品。(講談社文庫)
出典:Amazon
評価:★★★★★
レビュー:
物語は、詐欺師が家出少女と出会い、悪い詐欺師に仕返しをするというもの。
詐欺師VS詐欺師というようなイメージです。
その中で、主人公とその相棒、家出少女とその姉カップルの5人で生活することになります。喧嘩しながらも、どことなく一つの家族のように絆が生まれていきます。
このやり取りの中で、タイトルが回収されます。
雰囲気がとてもいい小説です。
そして、最後には悪い詐欺師との闘いが佳境に入りますが、騙し騙され騙されます。
そして、読者までも騙されます。
この内容を映画にできるなんてすごい。
そして、キャストが豪華です。
少し長い映画なので、いきなり友人に勧めると隣にで「気に入ってくれるかな」とそわそわしてしまいますが、絶対に最後まで見るように促してください。
こういうと最後に何かあるとネタバレになってしまいますが、最後まで見てこの作品が終わります。
伏線が好きな人、ほっこり温まる小説が好きな人、映画もぜひおすすめです。
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